20日移動平均線を使ったトレードでは、「移動平均線で方向を決め、ローソク足でシグナルを出し、ポジションサイズでリスクを管理する」というコアロジックをしっかり守ることが重要です。具体的な操作手順は以下の通りです。

【移動平均線で方向を決める】
まず20日移動平均線の傾きを確認します。上向きの場合は上昇トレンドとみなし、ロング（買い）のみを行います。下向きの場合は下降トレンドとみなし、ショート（売り）のみを行います。横ばいの場合はレンジと判断し、取引を一時停止します。4時間足の移動平均線の方向はより安定しているため、初心者は優先的に参考にすると良いでしょう。

【ローソク足でシグナルを出す】
ロングエントリーの場合、価格が移動平均線の上で安定し、連続2本のローソク足の終値が移動平均線の上にあり、かつ2本目のローソク足が移動平均線を割り込まない場合、有効なシグナルとします。ショートエントリーの場合は、価格が移動平均線を下回り、連続2本のローソク足が移動平均線の下で終値をつけ、かつ移動平均線の上に戻らない場合に有効なシグナルとします。1本だけのローソク足によるブレイクはカウントせず、ダマシを避けます。

【ポジションサイズでリスク管理】
トレンドが明確な場合（移動平均線の傾きが急で、価格が移動平均線から大きく離れている時）は、ポジションサイズを5〜7割まで建てても良いです。トレンドが緩やかな場合（移動平均線の傾きが小さく、価格が移動平均線に近い場合）は、現物で2〜3割程度に抑えます。イーサリアムのデリバティブ取引では、損切りはエントリーしたローソク足の高値または安値から20〜30ポイント外側に設定します。これは日中の15分足や1時間足レベルの短期トレードに適しています。5分足レベルでは損切り幅をさらに小さくできます。利確は直近高値・安値や移動平均線の方向転換を目安にします。ロングポジションは価格が移動平均線を割り、終値で戻せなかった場合は即座に全決済、ショートも同様です。

覚えておくべきこと：
移動平均線の方向に逆らってエントリーしないこと、ローソク足のシグナルが不明瞭な時はエントリーしないこと、重いポジションで一方向に賭けないこと。シンプルなロジックと厳格なポジション管理を徹底することで、すべてのトレードに根拠を持たせることができます。