資金が少ないからといって必ず負けるわけではない。重要なのはどの方法を使うかだ。

多くの人は少資金ではチャンスがないと言うが、それは方法を間違っているだけだ。派手な操作や頻繁な追いかけ売り買い、全資金を投入して一攫千金――これらは確かに少資金の死に方だ。しかし、別の考え方をすれば、最も素朴な方法でこそ生き残ることができる。

私が知っている何人かのトレーダーはこうやってやっている。五桁の資本金を少しずつ増やして七桁にしていく。使っているのは高度な理論ではなく、ただ四つのシンプルなルールを繰り返すだけだ。今日はそれを直接話すことで、皆さんが遠回りしないようにしよう。

**第一、銘柄選びは一つのシグナルだけを見る**

日足MACDのゴールデンクロス。これだけだ。

ゼロライン上方のゴールデンクロスが最も安定しており、このときのエントリー確率が最大だ。さまざまなニュースや有名人の声に惑わされるな。それらは変わることもあるが、テクニカル指標は騙さない。ファンダメンタルズやホットトピック、好材料のニュースも参考にするが、売買の決定はK線と指標に任せる。

**第二、保有は一つのラインだけを見る**

日移動平均線。価格がライン上にあれば持ち続け、割ったらすぐに退出だ。これは提案ではなく、鉄則だ。

多くの人は損切りを言うが、実際にその位置に来ると迷い、迷えば引き返せなくなる。移動平均線の割れは撤退のサインだ。理由を考える必要はない。次の日の始値でさっさと退出しろ。心が弱いと、これまでの利益もすべて失うことになる。

**第三、エントリーは二つの条件が同時に揃ったときに行う**

価格が平均線を上回り、出来高も同時に増加していること。これを「価格と量の同期」と呼び、真のブレイクアウトの証明だ。

価格だけ上がって出来高が伴わなければ虚偽のブレイクアウトになりやすい。逆に出来高だけ多くても価格が伴わなければ罠だ。両方が揃ったら、全資金でエントリー。上昇が40%に達したら半分を利確、80%に達したらもう一度利確。残ったポジションは大きなトレンドを狙う。もし価格が平均線を下回ったら、迷わず全てを手放し、幻想を捨てる。

**第四、損切りは一言だけ**

終値が平均線を割ったら、次の日は必ず撤退。

誰かが「もう少し待てば反発があるかもしれない」と言うが、私はこう言いたい。反発のときに取り返せることもあるが、楽観的になりすぎると命取りだ。市場には常にチャンスがある。今のポジションが崩れたら、次のシグナルは必ず現れる。なぜ一つの木にしがみつく必要があるのか。

この方法は要するに規律のゲームだ。最初は馬鹿げていると思うかもしれないが、派手なテクニックは必要ない。むしろ、こういった基本的なことこそ、続けやすく、市場から淘汰されにくい。

以前のあるコインの動きを見てみろ。エントリーのタイミング、ポジション管理、リスクリワードをしっかり考えれば、大きな利益を得られる。市場は決してチャンスに欠かないが、必要なのはこうした明確な規律だ。大多数の個人投資家が損をするのは、市場が悪いからではなく、いつも少しでも多く稼ごうと欲張るからだ。結果的に一回の失敗で全てを失う。

結局、トレードは確率のゲームだ。勝率が高くなくても構わない。損切りを徹底し、ポジションを適切に管理し、計画を実行する勇気さえあれば、長い目で見れば自然と利益が出る。少資金の強みは、失敗のコストが低いことだ。何度も戦略を検証できるし、自信がついたら追加で資金を投入すればいい。これが生き残る道だ。

この方法がすべての人に合うとは言わないが、模索段階で資金も限られているなら、まずこの枠組みで三ヶ月、半年やってみて、その効果を見てみるといい。多くのことは、実際に行動に移すことが一番の学びだ。机上の空論だけでは、決してトレードは身につかない。