2025年12月31日早间、イーサリアムの価格は2,972ドルで、日内0.5%上昇、24時間の変動幅は約3.0%。市場恐怖指数はわずか29で、年末に向けて取引は閑散としており、短期的には引き続き2,900-3,000ドルの間での揉み合いが続き、単方向のブレイクは難しいと予想される。

**チャートの状況は一体何か**

価格面では、3,000-3,050ドルの範囲が硬い壁となっており、何度も突破を試みて失敗している。下値の臨界支援は2,870-2,900ドルと見られ、それを割ると2,800-2,850ドルのゾーンへと下落する可能性がある。24時間の出来高は大幅に35%縮小しており、流動性の低さは急激な変動に怯える要因だが、その反面、明確なトレンドを形成しづらい状況とも言える。

オンチェーンデータは興味深い——現物ETFの第4四半期の純流出額は5.3億ドルに達しており、機関投資家の慎重な姿勢を示している。ただし良いニュースとしては、2,900ドル付近には多くの買い支えがあり、Layer2エコシステムには資金流入が続いているものの、メインネット上の実弾買いはあまり見られない。テクニカル面は平均的で、日足では弱気の並び、RSIは45-48の中立範囲を行き来し（中性状態）、MACDもやや好調を示す程度で明確なシグナルは出ていない。

**何が支えとなり、何が圧力となっているか**

良い方向から見ると、米連邦準備制度理事会（FRB）の1-3月の利下げ確率は約65%で、これは暗号市場にとって好材料だ。現物ETFの資金流入も期待されており、米国の暗号規制法案も進行中だ。内容は不明だが、少なくとも確定的なイベントといえる。Layer2エコシステムの拡大も大きな動きがあり、ステーキング量も着実に増加している。

圧力要因は主にいくつかある：規制の突然の強化、流動性の急激な断絶、レバレッジの踏み上げリスク、そしてビットコインの弱含みがイーサリアムに直接的に影響を及ぼす可能性だ。両者の連動性は非常に高い。

**今後の見通し**

短期的には1-2週間で2,900-3,000ドルの間で揉み合いが続く見込みだ。3,050ドルをしっかりと維持し、出来高も伴えば、3,100-3,150ドルへの挑戦も可能だ。逆に、2,870ドルを割り込んだ場合は、2,800-2,850ドルのテストに備える必要がある。

長期的には1-3ヶ月のスパンで、現物ETFの資金流入や規制の具体的な施行があれば、3,200-3,300ドルが目標となる可能性がある。ただし、利下げが見送られたり、規制が急に厳格化された場合は、2,700-2,750ドルの可能性も警戒すべきだ。

**どう行動すべきか**

短期的に波を狙うなら、2,900-3,000ドルの範囲内で高値掴みを避けて売買し、損切りは3%-5%に設定。追い買いは絶対に避けるべきだ。中長期投資家は段階的にエントリーし、2,850ドルを割ったら迷わずポジションを縮小し、3,050ドルをしっかりと超えて出来高が出てきたら再度買い増しを検討。長期保有の場合は、ポジションは総資産の10%以内に抑え、深い調整局面でのみ買いを仕掛け、短期の変動は気にしないこと。