投資家必見:EPSとは何か、そしてなぜ株式選びの重要な指標なのか

EPS とは何に使うのか:深く理解する前に

株式分析を始めたばかりの方は、最初の疑問は「なぜEPSなのか?」でしょう。

ここで登場するのがEPS (一株当たり利益)です。これは各企業の1円の利益が、一株あたりいくつの利益に相当するかを示しています。

投資家はEPSを使って:

  • この株は割高か割安かを同じ業界の他社と比較して評価
  • 企業の成長を追跡(年々の推移)
  • PER(株価収益率)を計算し、何年で投資回収できるかを把握
  • 投資判断を行う際に、EPSと他の指標を総合的に考慮

一株当たり利益 (EPS) とは実際何か

**EPSは「Earnings Per Share」**の略で、日本語では「一株当たり利益」

これは基本的な財務指標であり、企業の純利益 (Net Profit)発行済み株式数 (Outstanding Shares)で割ったものです。

簡単に言えば:もし企業ABCが1,000万円の利益を出し、株式を10万株発行している場合、1株あたりの利益は10円となり、これがEPSです。

正しいEPSの計算方法

基本式:

EPS = 純利益 / 平均発行済株式数(年間)

自分で株数を計算したい場合:

株数 = 時価総額 (Market Cap) / 株価

###例:EPSの計算例

例:

  • PTT社が2022年に純利益91,174.86百万円
  • 発行済株式数28,562.9963909774百万株

計算: EPS = 91,174.86 ÷ 28,562.9963909774 ≈ 3.19円

意味:PTTの一株あたりの利益は約3.19円

###EPSの値は証券取引所のウェブサイトで確認可能

自分で計算したくない場合は、タイ証券取引所のウェブサイトにアクセス:

  1. 証券取引所のページへ
  2. 関心の銘柄コードを検索
  3. 「重要な業績」タブに進み、EPSの値を確認

なぜある企業のEPSが高く、別の企業は低いのか

例:企業AとBがともに利益1,000,000円を出しているとします。

  • 企業A:株式1,000株発行 → EPS = 1,000,000 ÷ 1,000 = 1,000円
  • 企業B:株式2,000株発行 → EPS = 1,000,000 ÷ 2,000 = 500円

なぜAの方が高いのか?それは株数が少ないため、利益が少数の株に分散されているからです。

また、同じ株数でも利益が異なるケースもあります:

  • 企業C:利益500,000円、株式500株 → EPS = 1,000円
  • 企業D:利益1,000,000円、株式1,000株 → EPS = 1,000円

両者のEPSは同じでも、Dの方が利益は大きいです。

EPSは何のために使われるのか

1. PER(株価収益率) (Price-to-Earnings Ratio)

PER = 株価 / EPS

これにより、投資家は「この株は何倍の利益に対して買われているか」を理解できます。

例:株価100円、EPS10円 → PER = 10倍 (10年分の利益で投資回収)

PERが低い=必ずしも良いわけではなく、同じ業界のPERと比較する必要があります。

2. EPS成長率 (Earnings Per Share Growth)

EPS成長率 = (今年のEPS - 昨年のEPS) / 昨年のEPS × 100%

これにより、利益が年々増加しているか減少しているかを把握できます。

例:2022年のEPSが12円、2021年が8円 → 成長率 = (12 - 8) / 8 × 100 = 50%↑

EPS成長率がプラスなら企業は成長中、マイナスなら縮小しています。

( 3. 配当性向 )Dividend Payout Ratio(

配当性向 = )一株当たり配当金 / EPS### × 100%

企業が利益の何%を配当に回しているかを示します。

例:配当金1,000万円、純利益5,000万円 → 配当性向 = 20% (利益の20%を配当、残りは事業拡大に充てる)

Basic EPS、Diluted EPS、Adjusted EPSの違い

( Basic EPS )基本的なEPS###

純粋な計算結果:純利益 ÷ 発行済み株式数(発行済み株式の平均値)

ただし、株式の購入権(ワラントやオプション)がある場合は使わない。

( Diluted EPS )希薄化後EPS(

潜在的に発行可能な株式(ワラント、ストックオプション、転換社債など)を考慮したEPS。

これらをすべて考慮すると、株式数は増加し、EPSは低下します。

Diluted EPSはBasic EPSより常に低いか等しい。

) Adjusted EPS ###調整後EPS(

一時的な変動を除外して調整したEPS。例:

  • 資産売却による利益
  • 人員削減に伴う費用
  • 税制変更の影響

これにより、「通常の事業からの利益」をより正確に把握できます。

制約:なぜEPSだけでは不十分なのか

) 1. EPSは操作される可能性(

企業は株式買い戻し )Stock Buyback###を行い、株式数を減らすことで、EPSを人工的に引き上げることが可能です。実際の利益が変わらなくても。

例:ABC社が利益1億円のまま、株式を半分に買い戻した場合、EPSは2倍になるが、実質的な成長ではない。

( 2. リスクを反映しない)

EPSが高い=安全な投資とは限らない。高負債やキャッシュフローの悪さなど、リスク要因は別途考慮。

3. 過去のデータであり未来を保証しない(

EPSは過去の実績。市場環境の変化により、将来の利益は変動します。

) 4. 比較が必要:単体では不十分(

PTTのEPSが3.19円だからといって良いとは限らない。同じ業界の他社や、前年のEPSと比較する必要があります。

良いEPSとはどういうものか

「良いEPS」は絶対的な基準はなく、文脈次第

  • 自己比較:今年のEPSが前年より高い → 成長
  • 業界比較:A社のEPSがB社より高い → 効率的
  • 経済・政治状況:業界全体が低迷している中で、EPSが高い企業は優秀

良いEPSとは、継続的に増加傾向にあり、キャッシュフローが良く、負債が適正な範囲内にあること

EPSを投資判断にどう活かすか

) ステップ1:EPSを比較###

関心のある企業と、同業他社のEPSを比較。

ステップ2:トレンドを見る###

過去3~5年のEPS推移を確認し、上昇・下降・横ばいの傾向を把握。

ステップ3:変動の原因を分析###

EPSが下がった場合:

  • 利益減少の原因は?(経営問題?)
  • 株式発行による資金調達?
  • 一時的な特別費用?

( ステップ4:他の指標と併用)

PER、負債比率、キャッシュフロー、ROA、ROEなどと併せて分析。

EPSだけで判断しないことが重要

まとめ:EPSはあくまでツール、答えではない

一株当たり利益 ###EPS(基本的な財務指標であり、投資家が企業の健全性や収益性を評価するための一つの目安です。

しかし、EPSだけに頼るのは不十分。以下も併せて見る必要があります:

  • PERで価格を理解
  • EPS成長率で成長性を把握
  • キャッシュフローで実質的な利益を確認
  • 負債比率で財務の健全性を判断

賢い投資家は、EPSを出発点として分析を行い、総合的な判断を下します。

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